4/ 29th, 2010 | Author: Ken |
キッチュ?
連休の始まりである。ゴルフ好きの人にはたまらない季節だろう。もうプレイはしなくなったが、ダンロップ・フェニックス・トーナメントには思い出が深い。1974年の第一回目から宮崎に行っている。ジョニー・ミラー、ヒューバート・グリーン、トム・ワトソン、ジャック・ニクラウス、セベ・バルステロス….。世界の強豪のプレイを目の当たりにして興奮したものだ。
ぼくはウェア、グッズやショップの企画をしていたのだが、どうもゴルフウェアには何か違和感と戸惑いを感じていた。ぼくは努めてトラディショナルでオーセンティックなものを求めていたのだが、世間は違う。ド派手、オッドでストレンジな奇妙な衣服。言葉は過ぎるが「悪趣味」の代表みたいなものがフェアウェイを闊歩するのだ。プロは広告塔だし、1打が百万、千万円の博打みたいなものだから、勝負師ウェアでいいんだ。
だがアマチュアはもっとシックでアマチュアらしさを着て欲しかったのだ。まさかニッカーボッカーズが現代のものとは思わないが。しかしブランドを大書きしたり、これでもか!という強烈な補色、大胆?で妙な漫画入りやキッチュ感覚には正直身を引いてしまう。まあゴルフ場という特殊な場所で着る特殊なウェアだからからいいんだろうが…。
そして競泳みたいに0.0何秒で競うでなし、ハイテクウェアもスコアにはあんまり直接関係ないと思う。1926年にはボビー・ジョーンズがジ・オープンでアウト33、イン33、33ショット、33パットという完全スコアがあるし、1934年にはヘンリー・コットンが65という驚異の数字がある。ヒッコリー・クラブにガタパーチャ・ボールの時代にね…。
そういえば’30年代のエスクアイア誌に「ウェアがスコアに貢献することは無いだろうが、自信あるウェア、誇りある着こなしは深いバンカーや窮地に陥ったときに勇気を与えてくれる...」とある。
ウェアとはそのようなものなんだろう。ネクタイという妙な習慣だってあんな紐、ビジネスやコミュニケーションの手段としての実用があるから続いているんだろう。…真面目さ?の表明だね。ゴルフというゲームを楽しむためには「趣味が良く快適で自信の持てるウェア」が永遠の真実なんでしょうね。だってゴルフはメンタルで、紳士?のスポーツっていうじゃありませんか!