11/ 21st, 2015 | Author: Ken |
シャークマウス・Flying Tigers
シャークマウス(シャークティース)、あのフライング・タイガースがP-40の機首に描いたノーズ・アート、アイコンだ。何ともアメリカ的というか戦争道具にコミック的意匠とは!大らかなのである。中国国民党に招聘され、指揮官はクレア・リー・シェーンノート。訓練教官・顧問・参謀としてのお雇い外国人だ。要は傭兵みたいなもので高額の給料を受給し月給プラス敵機を1機撃墜するごとに500ドルを支給されたそうだ。アメリカ合衆国義勇軍(American Volunteer Group; AVG)とあるが、戦闘機やパイロットは米国政府が用意して、義勇軍の名を借りたアメリカの対日戦闘部隊であった。日米開戦で「義勇軍」の意義もうやむやになり、ビルマでは、あの有名な加藤隼戦闘隊と死闘を繰り広げたという。AVGが使用したのはP-40Cで、その後、エンジン、12.7 mm機銃6挺と強化された新型のP-40Eも使われた。防弾性能に優れ頑丈ではあるが運動性・上昇力に劣り、軽快な日本機には一撃離脱戦法で闘った。空中戦の常であるが撃墜数は水増しが多く、実際はお互いの被害が最も真実に近い数だろう。ビルマの戦いは黒江保彦「あゝ隼戦闘隊」や檜 與平「つばさの血戦」に生き生きと描かれている。
●シャークマウス:このアメリカデザインの象徴ともいえるアイコンは、代々受け継がれ、ヴェトナム戦争ではF4ファントムに描かれ、現代ではウォートホッグことA-10サンダーボルトIIに描かれている。アメリカにはこんな伝統が流れていてゴルフのシーンにも登場した。フライング・モンスターとしてDUNLOP SRIXSONのボールにもデザインされた。
その情報を見て、早速日本でも取り入れた。アメリカではボールだったが、随分と頭を捻った。そうだ!ギフトボックスにしよう。大きな箱なら迫力があるしタイトルはBITE THE BIG SKY「大空を咬破れ」。ゴルフだから強力に飛ぶイメージだ。あのお固い会社が、このアイディアを受け入れてくれるかな?通りましたね。随分と評判になりお客様に喜ばれた。これも子どもの頃から飛行機が大好きで写真やマーキングを集めていたせいだろう。