12/ 6th, 2009 | Author: Ken |
シュレディンガーの猫はお元気ですか。
「量子力学のからくり」「原子爆弾」山田克哉著/ブルーバックス
「量子力学が解ったって? 解っていない証拠だ!」と、あのノーベル物理学者ファインマンさんは言った。ホント、量子力学って
イメージが作れないんですね。スリット実験なんか、そうか!と思いながらそんな馬鹿な!そうなるんだと納得するしかないんで
すね。観察することにより収斂する? やかんのお湯が沸くのも観察していたら遅くなる? シュレディンガーの猫も生きていて死
んでいる? その重ね合わせの幽霊波ってなんだ? この本は量子力学の歴史と量子の不思議な振る舞いを実に分かりやすく解説し
てくれている。たくさんの入門書を読んでみたがこれが一番分かりやすい。その量子力学から生まれたのが原子爆弾だ。いま世界
に2万6千発以上があり、臨戦態勢にあるとは!愚行の愚行だ。もし核戦争が起ったら、それは個人の死でなく人類の滅亡だ。
しかし、原子爆弾がどのようにしてつくられたか? その構造は? 以外と説明してくれる本を見たことがない。
この本は歴史のエピソードも添えて、原理、開発、実験と図解入りで見せてくれる。
量子力学は難しい。でも、いまパソコンを打っているのもブログも量子力学を基に作られているのだから…。