1/ 21st, 2010 | Author: Ken |
フィルム・ノアール
フィルムノアールと言えばジャズが聞こえてくる。50〜60年代のフランス映画に興奮したものだ。その日本名がよかったね。「殺られる」「墓にツバをかけろ」「現金に手を出すな」なんて。そして音楽がジャズなんだ。「危険な関係」「大運河」映画そのものは大したことはなかったけれどMJQの透明な響きとヨーロッパ的洗練が随分とお洒落だった。
そのなかでも「死刑台のエレベーター」若干25歳のルイ・マル監督、これは映画の面白さを堪能させてくれた。これぞヌーヴェルヴァーグだ!完全犯罪を企てたがエレベーターに閉じこめられる。その悪あがき、焦燥。そうとは知らないジャンヌ・モローがパリを彷徨う。バックにマイルス・デヴィスのトランペットがむせび、すすり泣く…。
現像液から二人の写真が浮かび上がる … FIN。
ぼくはジャズ少年だったから無理をしてトランペットを買ってマイルスをコピーしたね。ああ恥ずかしい。もう指使いも忘れてしまったが…。映画が映画であった時代だね。… Je t’aime
黒い映画も最近は見かけなくなったと思っていたら、ありました。「あるいは裏切りという名の犬」監督・脚本:オリヴィエ・マルシャルだ。ジャン=ピエール・メルヴィルを彷彿させますね。フィルムノアール健在なりだ。
「死刑台のエレベーター」監督・脚本:ルイ・マル 原作:ノエル・カレフ 撮影:アンリ・ドカエ 音楽:マイルス・デイヴィス 出演:モーリス・ロネ ジャンヌ・モロー リノ・ヴァンチュラ