3/ 27th, 2010 | Author: Ken |
何だか…。
環境問題が喧しい。地球温暖化、温室ガス、不都合な真実、排出量取引、マイ箸、シーシェパード….。エコの大合唱だ。
もちろん環境問題こそ一番大事なことであることは誰だって分かっている。地球は有限であり、ここ一世紀ほどで人間がとんでもなく破壊してきたことは事実である。でも、何だか変なのだ。エコって声高に叫ぶ人と話したら以外と地球や環境に無知である。思いだけが先鋭化して、生きていることがまるで悪であるかのように言う。エコ、エコ、エコエコアザラクって呪文みたいなもんだ。
じゃ、一番環境を破壊しているものは何だ?と質問したらはっきりと答えない。簡単なことだ。軍隊であり戦争だ。世界の軍事、核兵器、戦車、戦闘機、そんなものがどれだけの金と頭脳とエネルギーと人命を奪っていることか…。人間の猜疑心と恐怖と権力と金儲け、エゴこそが元凶だ。
また文明があるから大災害があり戦争をする。1万年前なら大地震があってもほとんど被害なんてなかっただろう。
結局は人間の文明の傲慢なんだろう。…と言って原始に帰れと言うわけじゃない。みんなが少し生活を控えるとか押さえれば済む事だ。
何もマグロを一皿100円で食べなくてもいいじゃないか。安いからといって百均で少し心を痛めながら買物することもないじゃないか。
そういえば日本はバイオ燃料の先進国だった。太平洋戦争末期、飛行機燃料のため松の木から松脂を集め、松根油を採り、薩摩芋からアルコールを作り、自動車は木炭だった。またヨモギを小学生に採らしたのは、それを床下に撒いてオシッコを掛け硝酸を作り、黒色火薬を作ろうとしたのじゃないか?「貧すりゃ鈍する」の例え通り、竹槍というバイオ武器まで持たしたのだから…。
じゃ、ぼくは? 矛盾の塊である。正直に言って分からない。ただ慎ましく生きたいと思う…歳だしね。
●「地球生命圏 – ガイアの科学」ジェームズ・ラヴロック 工作舍:例え話としては素晴らしい。
●「核の冬」カール・セーガン:まるで白亜紀末期のような世界。核こそ環境破壊、個人の死ではない、種としての人類の滅亡である。
●「不都合な真実」アル・ゴア ランダムハウス講談社:未来に破滅があるかもしれない。だからいま未然に防ぐために努力するのだ。
●「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」「リサイクル幻想」武田 邦彦:この人の本、何かオカシイですね。「トンデモ」までとは言わないが、学者の偏見? それとも本を沢山売るために?
●「昭和二十年」首都防空戦と新兵器の開発 鳥居民 草思社:日本人はこうだったのだ。膨大な資料を基にした労作。