11/ 11th, 2009 | Author: Ken |
何処へ一徹切り絵旅。
成田一徹氏を紹介しよう。どこかのバーで見たことがあるんじゃいかな。ほら白黒だけの切り絵を。バーを斬らしたら右に出るもの
はいまい。彼のライフワークだ。神戸出身、東京と神戸を行ったり来たり。僕が東京に行けば二人でバーをハシゴ。彼が神戸に帰れば
二人ではしご酒。「バーの扉は日常と隔絶するためにあるんだ」「バーはタイムマシンである」「バーは魂の置き所なんだ」「酒を飲
むためだけじゃない。人に会いに行くんだ」。酒飲みの自己弁護、言い訳、何でもいいんだが、磨き上げられたカウンター、ボウタイ
をビシッと決めたバーテンダー、お手前のようなカクテルの動作。オーセンティック・バーはいいもんだ。
僕の言い訳は「オレ、スポーツ止めて長いだろ、だからバーに行くのはスポーツなんだ。変な顔すんな!そもそもスポーツの語源は
ラテン語で「気晴らし」だ。気晴らしのためにバーに行くんじゃないか!」。…無理があるね。日暮れともなると人恋しくなるんです。
ブログだってそうじゃないかな?何か人と繋がっていたいんですよ。そして日常から少しだけワープしたいんですよ。
だからバーに…。一杯、二杯、ほら少しは心が軽くなったでしょ…。成田さんの好きなレイ・ブラッドベリ「10月は黄昏の国」、お互
いに黄昏を感じる歳になりましたね。人生でいえば10月か?いやいや少年の気持ちさえあれば…。時折り、少年のような表情を魅せる
成田氏。彼のブログ「何処へ一徹切り絵旅」が始まる。足の向くまま、気の向くまま、彼の切り絵の世界を楽しんでほしい。