12/ 26th, 2010 | Author: Ken |
回文
毎年気の効いた賀状をとは思うのですが難しいものですね。
俳句の一つでもと捻ってはみるのですが…。そこで日本語には素晴らしい”言葉遊び”がありますね。
そう、回文なんかもその一つ。つまり上から読んでも下から読んでも同じ言葉。
ン、これだ!と早速作りにかかったのですが、これは!というのはなかなか出来ないものです。
江戸時代に正月の七福神を詠んだ有名なのがあって
“長き夜のとうの眠りのみな目覚め波乗り舟の音のよきかな”
(ナガキヨノトウノネフリノミナメザメナミノリフネノオトノヨキカナ)
また素敵なのに ”月のもと清しといえば冬の夜の夕ばえいとしよき友のきつ”
(毛吹草追下、鈴木栄三編・ことば遊び辞典より)があります。格調高いですね。
とてもここまではと悪戦苦闘、難解はイカンナと思いつつ、なんとか作ってみたのですがお恥ずかしい。
“見よ逆さ回文は半分以下さかさ読み”(ミヨサカサカイブンハハンブイカサカサヨミ)
単身赴任の寂しさを….”秋刀魚焼く夜や泣くな子猫鳴くなやるよ悔やまんさ”
(サンマヤクヨルヤナクナコネコナクナヤルヨクヤマンサ)
報道写真展に行って…..”世界を見しな彼の児 写真家に感謝しこの哀しみを生かせ”
(セカイヲミシナカノコシャシンカニカンシャシコノカナシミヲイカセ)
”イラクも酷なとこよ夜ごと泣く子も暗い” (イラクモコクナトコヨヨゴトナクコモクライ)
忘年会で….”酔いなはれ それ聞けオラが唄うカラオケ 切れ それはないよ”
(ヨイナハレソレキケオラガウタウカラオケキレソレハナイヨ)
師走の街で…..”世話悪しき世の問いに言う、反省せんは有為に人の良き幸せ”
(セワアシキヨノトヒニイウハンセイセンハウイニヒトノヨキシアワセ)….何のこっちゃ、意味がわからん。
大晦日に朝まで飲んで…..”今朝の雪グラス安らぐ旧の酒”(ケサノユキグラスヤスラグキユノサケ)
….少しは雰囲気出てきたかしら。
エエイ面倒だ!正月行事を全部詠み込んでしまえ。….
”屠蘇は匂い粥美味いよ、新年年始、酔い舞う愉快、鬼は外”
(トソハニオイカユウマイヨシンネンネンシヨイマウユカイオニハソト)
お粗末さまでした。それではよいお年を。