12/ 26th, 2009 | Author: Ken |
寂しさの果てなむ国ぞ………。
この静謐で不安、そして孤独な畏れは彼の心象風景なのか。—–日没の最後の一照りにすべてが真っ赤に染まり、あまりにも静寂、あまりにも孤独に、声にならない声をあげるムンクの「叫び」に通じるものがある。
レオン・スピルアールト(1881〜1946)。
ブルージュの美術学校に通ったとあるが、といえばローデンバックの「死都ブルージュ」が思い起こされる。憂いと沈鬱、ぼんやりとした不安。昼と夜の狭間 … 逢魔時、かろうじて支える精神のバランス … 十月は黄昏の国か。