12/ 27th, 2009 | Author: Ken |
怖い絵
返り血に染まった腕には異様なほど巨大な剣、足元には首を切断された巨人ゴリアテが横たわる。振り返る少年にはミケランジェロのダビデの雄々しさすらない。青白い微笑みは巨大な昆虫を退治した少年の酷薄さか?卓越した古典主義的技法で描くリヒャルト・ミュラーの世界は蠱惑的ですらある。カラヴァッジオもダビデを描いている。おのれカラヴァッジオの首を持つ少年には微かな嫌悪感の表情を見るのだが、これはカラヴァッジオ自身への破滅的マゾヒズムなのか?…..残虐なだけにますますお前は美しい。