10/ 13th, 2012 | Author: Ken |
成田一徹氏のこと
そんな馬鹿な!
いまだに信じられません。大変に残念なことが起こりました。
成田一徹氏が10月8日(月)に倒れました。気分が悪いと駅に訴えすぐ救急車で病院に運ばれました。
その時はまだ意識があったそうなのですが、脳出血で現在も意識不明、東京上野の病院で人工呼吸器と強心剤で闘っています。
「そんな!」「まさか!あの成田さんが!」「どうか!」と祈るばかりです。
先週11時頃、神戸・新開地のホームで別れたのが最後でした。
「明日から東京です。来週帰神したら一杯飲りましょう…..」と。
切り絵教室のこと、新しく企画していた「酒場幻想」連載のこと、最初はニューヨークのバーを….
バットマンの視点で摩天楼の谷間に浮かぶマンハッタンを…バー・クールの想い出を226事件にからめて….。
夢は次々に浮かび続きは帰神したらとあんなに約束したのに….。
そしてゴルフの倶楽部ハウスを切る話…..。これは彼との永年の企画で帰神後すぐ「六甲山の神戸ゴルフ倶楽部」に
取材に行く予定でした。悔しい、あまりにも辛い、苦しい….。やり場のない腹立たしさえ感じます。
….彼とは震災の頃知り合い意気投合、それより東京でバーを巡り、彼が帰神したときもバーを巡り、
居酒屋で、カウンターで、わたしの事務所で、彼のお家で様々なことを話ました。
極めてシャイな人ですので、わたしに飲みに行こうとは言えず、必ず何か詰まらない用事に引っ掛けて電話があったものです。
「あー、成田です。ちょっと頼みたい事があって」、いえいえたった五分で終わる詰まらないことなのです。
わたしも一緒に飲みにいきたいけれど言えなくて、電話で「ちょっとあの仕事のことで….」。そんな暗黙の了解の友人です。
ああ、頼むから蘇生してくれ!俺との約束があったじゃないか!
….万が一の僥倖を信じて祈るしかないのでしょうか。
友人知人のみなさま、どうか彼のためにお祈りください。
吉本研作