1/ 31st, 2010 | Author: Ken |
拳銃無宿
「銃はただの道具です。斧やスコップと同じように使う人間次第で良くも悪くもなる」シェーン。マリアン「銃なんて一丁も無ければみんなが幸せに暮らせるのに…あなたの銃も含めて」。シェーンにこんな台詞が出てくる。マイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」じゃないが、この台詞は現在のアメリカ社会においても切実な問題だ。アメリカに行ったらスポーツ店で拳銃やライフルがゴロゴロ置いてあってひどく違和感を感じたものだ。
男の子は拳銃が好きだ。ぼくも肥後の守(懐かしいね)で木切を削って拳銃をこしらえた。ガンベルトも作って随分と抜き打ちの練習をしたもんだ。手製拳銃を作って紙火薬で撃ったり(今なら警察ものだ)危険な遊をした事もある。戦後、西部のガンマン、ケニー・ダンカンなんて妙な芸人が日本に出稼ぎに来て曲撃ちを劇場で披露した。考えてみると、映画館の舞台でぶっ放したら危なくてしょうがないよね。空砲と手品みたいなもんだったんだろう。ぼくは見に行きたいと痛切に願ったがかなわなかった。
そして大藪春彦大先生が「野獣死すべし」「凶銃ワルサーP38」「ルガーP08」と、やたらと銃器に詳しいんだ。その頃ヒッチコック・マガジンというお洒落な雑誌があって「拳銃特集」、これにハマったね。ホローポイント、ショートリコイルやブローバック、9mmパラベラムという有名な弾丸なんて言葉をこれで憶えた。このパラベラムとはラテン語の格言から来ている。Si vis pacem,para bellum.(汝平和を欲するなら戦争に備えよ)だとサ。
……まあ、アメ横・中田商店のモデルガンなんか持っていたけどいつのまにか他人にあげちゃった。人を撃つ以外に使い道のない殺人道具に興味がある訳でも好きなわけでもない。その形態とメカニズムに憧れているだけなんだ。
最後に「ダーティー・ハリー」だ。また台詞もいい Go ahead. Make my day.(やってみな。楽しませてくれよ) you’ve got toask one question:”Do I feel lucky?” Well do ya, punk!(賭けてみな、“ 今日はツイてるか? ”どうなんだクズ野郎!)」。
特に2作目は拳銃ファンにとって垂涎ものだ。題名から凄い「マグナム・フォース」だ。廃棄空母での戦いで、殺し屋が暗い艦内ではイェローのレイバンに替え、357マグナムで迫るシーンは涙ものだネ。そうだ44オートマグは何作目だったっけ?