11/ 8th, 2009 | Author: Ken |
水張り、烏口、面相筆。
デザイン学校に通っていた頃、課題がLPジャケットのデザインだった。われ御幼少の生意気盛り、18歳だった。数年前からモダンジャズの洗礼を受け、金もないのにハマっていたのですね。そうだ、!ホレス・シルバーをフェスティバルホールで聞いた頃だ。JAZZしかあるまい。プレイヤーは誰がいいか?そうだクリス・コナーを聞いたばかりだ。MJOもいい、マイルスもローチもいい…。
早速、水張り(木枠にケント紙を張り水で濡らす。乾けばパンパンになるんだ)、烏口(鳥の嘴に似た製図器に墨汁やポスターカラーを入れて線を引く道具)だ。面相筆(細部を描く時に使う細い筆)、後は溝尺(尺に溝があって、それに沿わしてガラス棒と筆、お箸みたいに使う)道具はこれだけローテクそのもの。文字さえ手で描くレタリング(いまはフォントと言うね)。当然としてMACやパソコンはSFにも登場していなかった。涙ぐましいと言うよりイジらしいじゃありませんか(お恥ずかしい…)。
40年の時は過ぎそれらは何処にいったやら? かろうじて2枚が手元に残る。我が青春の思い出、「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず…」。軽んじたんだろうナ。いまだに…。御照覧頂きお笑いください。