3/ 13th, 2010 | Author: Ken |
眉唾。
あなたの血液型って何? やっぱり水瓶座だ! 2012年の惑星直列がサー。日常会話でこんな話多いですよね。ホラ話や遊びならいいけれど本当に信じちゃって押し付けられるのはかなわないですよねー。
これ食べると健康になる!ホザク猿面キャスター、あんたの運勢!デカイ面のオバハンとか…。霊験あらたかな深層水?で顔を洗って出直せって気になりますよねー。マイナスイオンは何処へ行っちゃたの?
常温核融合でエネルギー心配なしと言ったのは誰だ! 本屋で立ち読みしていたら「この手の新書」が多いですね。
ビジネス、健康、生き方、似非心理学・脳科学?ほとんどが眉唾モノですね。科学的と言えば言うほど非科学的なんだから、どうぞタレント稼業で儲けてちょうだい。その人たち自分で自分を信じているの? ….. 嗚呼! 努々御油断遊ばすな。
疑似科学、似非科学、ニセ科学、pseudoscience、ギリシャ語のψευδ(プセウデース)と、scienceの語源であるラテン語のscientia(スキエンティア)の複合語である。ぼくはガチガチの科学信奉者じゃないけれど「科学は間違いをおかすが間違いを正すのも科学である」。地動説も大陸移動説も最初はトンデモ説だったが、科学がそれを解明し定説となった。この気持ちを大切にしたいものだ。
★「超科学をきる」テレンス・ハインズ:疑似科学は 1)反証が不可能であること(ポパーによる反証可能性)2)検証への消極的態度 3)立証責任を転嫁する。と、このようにまとめている。カール・ポターは心理学を疑似科学と断定している。…ホントそう思うね。
★「奇妙な論理」マーティン・ガードナー:疑似科学を自称する人々は 1)自分を天才だと考えている。2)仲間たちを例外なく無知な大馬鹿者と考えている。3)自分は不当にも迫害され差別されていると考えている。4)偉大な科学者や、確立されている理論に攻撃の的を絞(アインシュタインは間違っていた!が多いネ)。5)複雑な専門用語を使って書く傾向がよく見られ、勝手に創った用語や表現を駆使している(思想・哲学書に多い….の類いはわざと難解な文章で誤摩化す手合いが多いですね)。
★「科学と悪霊を語る」カール・セーガン:知識を得るための道具という点では、科学はとうてい完璧などと言えた代物ではない。ただ、
人間が手にしている道具のなかでは、いちばん“まし”だというだけのことだ。…科学は人間の進むべき道を教えてはくれないけれど、
どの道を選べばどうなるかは、はっきりと示してくれる。….でも、火星の人面岩って面白いね。詳しくはまたの機会に。
★「なぜ人はニセ科学を信じるのか」マイケル・シャーマー:たとえ客観主義を展開する哲学集団でさえ、カルト集団になってしまうと。個人崇拝、指導者の無謬性、秘密計画(ハルマゲドン)、最後には資産を差しだせだ。…声高なイデオロギーも似ているね。
★「だます心、だまされる心」安斎 育郎:講演はマジックを実演しながらユーモアと含蓄ある語り口が実に面白い。彼の友人の大槻先生はプロ以上に飛ばすドライバーなんて広告に出たりして自らトンデモ化しているけれど…。「世の中にはまだ科学でもわからない事がたくさんあり、急がずに調べていけばよい」「科学のなすべき役割と宗教の役割は別、それぞれにそれぞれの持分がある」。と。
クールに生きたいと思うけれど悩むのが人間なんだから。自分で自分を見ている自分を、もう一人の自分が見ている姿勢でしょうか。