7/ 26th, 2013 | Author: Ken |
真夏の夜の夢。
暑い!バテ気味である。疲れている。食欲もない。栄養でも付けなくっちゃ……。
最近は料理屋に行くとみんな食べる前に写真を撮影しまくるね。ブログの「食べ日記」に載せるんだろうな。ぼくはそんな趣味はないし「更科日記」は蕎麦屋食べ歩きじゃないし、「土佐日記」はタタキ料理の話でもない。「断腸亭日乗」は大食いの日記じゃないことぐらいは、まあ知っているが….。
何にしようかな? メニューを睨んでいると Spaghetti al Nero di Seppie が目についた。そうだ「イカスミ・スパゲッティ」にしよう。スパゲッティ・ネーロ、真っ黒なパスタだ。運ばれてきたスパゲッティの皿にフォークをつけようとした。一瞬テーブルが揺らいだ…..熱中症かな?
何と!スパゲッティのなかに苦痛に歪む顔がある。ゴルゴン?メデューサ?… ぼくは石のように凍りついた。幻覚であることは分かっているのだが… もう食欲が無くなった。
★メデューサの有名な絵ならカラヴァッジョだろう。あの驚愕の表情は何に驚いているのだろう。
★巨匠ルーベンスも凄い。…..でも芸術とホラーはどこで別れるのだろう。