2/ 18th, 2013 | Author: Ken |
飛行するデザイン…前翼形、折り畳み可変翼。
進化とは不思議だ。自然は様々な姿を試しているように見える。我々脊椎動物の基本形はいつ決まったのだろう。1個の頭部、中枢神経、分節化した骨格からなる胴体、手足が4本、指が5本など、基本ボディプランは同じなのに驚くほど多様な形態を生み出して来た。
この地上には重力があり空気がある。その空気を利用して飛行する…どこで発生したのだ。たぶん高所から飛び降りるのに適した種が淘汰され膜や翼を発達させた…と進化学は教えるが、本当?じゃ最初からその萌芽を持っていた?
そしてだ、鳥は前肢が進化し羽毛という翼を形成、モモンガやムササビは脚の間の膜が発達し、コウモリは掌と指の骨を非常に長く発達させて、その間の膜で飛行し、翼竜は極端に長くなった薬指1本で滑空する。翼を持たなかった共通祖先から、翼を持つ系統が別個に進化し、よく似た形態になる。
収斂進化というそうだ。その中にはとんでもない奴もいる。後肢に張られた飛膜で滑空するシャロヴィプテリクス(Sharovypteryx:シャロフの翼)は三畳紀初期に現れた爬虫類で、まるで第二次大戦末期に現れた前翼機だ。日本海軍の戦闘機「震電」ソックリじゃないか!2億年以上前に生物は様々なスタイルを試していたのだから驚きだ。
そしてトビトカゲ属(Draco)はなんと!左右に5-7本ずつ肋骨が伸長し、その間の扇状の皮膜で滑空するのだ。(天使や悪魔は背から翼が生えているがあれも肋骨から出たのだろうか?)だがその中間段階じゃ邪魔なだけじゃなかったのか?
手持ちの材料で作る … 進化に「目的論・toleology」は神様が出てきそうで….通用しないが「機械論・mechanism」だけで説明できるかね。おいおいカントなんて持ち出すなよ。哲学的形而上学じゃないんだ進化は現実なんだよ。スティーブン・ジェイ・グールドの「パンダの親指」では、パンダには一見すると6本の指があるように見えるが、実は親指にあたるのが撓側種子骨という小さな骨が異常に発達したものだという。つまり手近かな材料で作ったのだと。…. 進化とは不思議だ。ニッチを求め、突然変異というスーパーな奴が現れたりして、その隙間に適応する個体がより有利な方向へと進み子孫を多く残す、だから……。そうかい。でも何故なんだ!