1/ 21st, 2017 | Author: Ken |
MILES AHEAD
MILES AHEAD : 空白の5年間という売り文句に行ってはみたが、コカインでラリった一日の幻覚ってとこか。銃はぶっ放すはカーチェイスはあるは、安っぽいことこの上ない。おまけにH.ハンコックやB.エヴァンスももうちょっと雰囲気のあるのがいなかったのか。まあ、興味を持てたのがG.エヴァンスとのシーンぐらいかな。一言でいえば「チープ!」確かに76~81年はマイルスは一切活動していない。復帰した頃にライブに行った。大阪・扇町公園プールを干した舞台だ。脚を引き摺りながら弱々し演奏。そのショボイ音を聴きながら「嗚呼、ジャズは終わった」と痛切に感じた。それ以来、ライブに行くのもレーコードを買うのも止めた。昔、スィングジャーナルや自伝なんかでマイルスを勉強したものだ。空白の時代は健康不調、コカイン、セックス、酒で、とても音楽活動や更年期障害で創作意欲も枯渇していたのだろう。あの時代を画するジャズを牽引してきた帝王がだ。ビッチェズ・ブリューの鮮烈さ!複合リズムとエレクトリック・サウンドに興奮したものだ。