1/ 22nd, 2011 | Author: Ken |
FIVE FEET OF SOUL… ブルーズの魂。
短躯・超太っちょのおじさんのニックネームは”Five by Five”(身の丈も胴回りも5フィートというわけ)そう、ジミー・ラッシングだ。「ミスターブルーズ」「シャウター」とも呼ばれ、まさにブルーズの魂だ。始めて見たのは1963年、セロニアス・モンク来日のときのヴォーカリストだった。1903年生まれというから当時60歳だったわけだ。
あの太い体を揺すりながらシャウトし唄う姿にエンターテナーの真髄を感じた。そして笑顔が何ともたまらなく素敵なんだ….。オクラホマ・シティの音楽一家に生まれショー・ビジネスの世界を目指し、カンサス・シティで活躍、カウント・ベイシー楽団の専属歌手となりN.Y.に進出、バンドが解散する50年まで在籍した。その後ソロ歌手として活動、72年に逝去した。
…もちろんトラディショナル・ブルーズもいい、R・ジョンソンだってS・ロビンソンだって、B・ブラザーズだって楽しいことこの上なしだ。でもぼくはラッシングのようなシティ・ブルーズが好きなんだ。とにかくこれ聞いてみて! I left my baby 好きにならずにはいられないヨ!そして「Rushing Lullabies」だ。彼のボーカルの真骨頂を見せる名演の数々、”PinK Champagne” ピンク・シャンパンに思い出を…。ラストの名曲”Russian Lullaby・ロシアの子守唄” これまた円熟のジャンピン’テンポ!ウワオ!最高!彼をサポートするバックが素晴らしい。Buddy Tate(ts)、 Skeeter Best(g)、 Sir Charles Thompson(org)、Ray Bryant(p)、Gene Ramey(b)、Jo Jones(ds) 次はこれだ。「The Jimmy Rushing Special」まず「イブニン」アーシーで濃厚、ブルーズが身体に沁み込んでくる。ピアノのピート・ジョンソンのイントロに始まり、ラッシング→ルディ・パウエル(as)→エメット・ベリー(tp)→バディ・テイト(ts)→ローレンス・ブラウン(tb)が2コーラス。皆がラッシングを鼓舞し溌剌と燃え上がるのだ。Wow! たまんないヨ。そして「シー・シー・ライダー」これもコレモ…..mmmmm……いいね。
★You Tubeに戦前のカウント・ベイシートとのフィルムが沢山あるから楽しんで。