9/ 7th, 2010 | Author: Ken |
Good Job, Good Staff
カメラマンAさんの訃報があった。前から闘病中とは聞いてはいたが…。様々な思い出が蘇ってくる…..。あのロケハン、あの仕事、あのライティング、あのカット…。知り合ったのは彼が駆け出しの頃だ。「ハワイロケがあるんだけれど、ファーストクラスで顎足つき、但しギャラは無し。行く?」「行きます!行きます!」。それ以来だ。気合いを入れたのだろう膨大なポジが届いた。
イイ出来だ。ぼくはMen’s Wearの商品企画やカタログの仕事だったから、それ以来撮影は彼と組む事が多かった。いつか彼はMen’sのAと呼ばれるようになった。打ち合わせはいつもミナミのバーが多かった。ぼくの師匠であるSボスが総アートディレクター、ぼくはサブだ。ぼくがスケッチやコンテを描き、スタイリストに小道具を手配させ、無い物は手作りだ。他とは全然違うストーリーのある絵を撮ろうぜ!1枚の絵にドラマがなきゃ…。
ある仕事が終わりスタジオのセットの前で打ち上げの小パーティをやった。モデルが事務所に電話している。「Good Job, Good Staff」と聞こえる。ン、そうだろう。このプロ集団だもの。
…それが上記の写真だ。それからフアニチャー、ゴルフ、いろいろな仕事をチームでやってきた。夜明け前からカメラをセットして朝日の昇るフェアウェイを狙ったり(Down the Fairwayそのものだね)。楽しい思い出がいっぱいだ。….まだ早すぎる死だった。
お別れの時、お棺にあの写真を入れた。最高のスタッフたちだ。A君、いつまでも君と友達だ。