2/ 11th, 2010 | Author: Ken |
Toy Box … Sports Figure -1
こんな人形を何故持っているかって? 今は昔ロンドンでウィンドウショッピングなんぞしていたら、カッコいいスポーツ人形があるじゃないか。古び具合といい、そのスタイルといい、ディスプレイに何とも収まっている。ところが値段を聞いたらトンデモない金額を言う。アンティークじゃないジャンクのくせして…。とてもそんなお金は出せないし悩んだ末に諦めた…。
帰国してからもあの人形が気になってしょうがない。目の前にチラツキ、買った方がよかったんじゃないかと。ヨシ!自分で作ってやれと決心した。早速材料を揃え、粘土細工なんて学生時代よりしたこともないが、まず古い雑誌や資料からデッサンしてポーズやウェアを決め作り始めた。そりゃ最初だから凝りますよ。ところがリアルに作れば作るほど、我が貧弱な造形力が問われ面白くない。
ウーン、何故なんだ?その時30年代のエスクアイヤー誌のルイス・フェローズのファッション・イラストが眼に留まった。決して高度な絵画技術で描いたのじゃない。だが、その雰囲気、気品、背景が素晴らしいのだ。
そうだ!リアリズムじゃないんだ。ヘタウマというより人形っぽく作ったらいいんじゃないか。基より腕は稚拙だから雰囲気だけ出そうと考えた。テーマはホワイトスポーツ。クリケット、テニス、ポロ。これで行こう。少し恥ずかしかったが展示会やお店のウィンドウに飾ってみた。まあこんなもんダロ。それからはあれもこれもと…。