11/ 6th, 2010 | Author: Ken |
What was Iraq War….イラク戦争何だったの!?
イラク戦争開戦から、もう7年目を迎えた。この夏にもイラク支援に行かれた高遠菜穂子さんが戦争で疲弊したイラクの最新情報と、日本が果たすべきイラク戦争検証の意味をお聞きした。イラクはぼくにとってあまりにも遠く、戦争報道もTVの同時中継もあまり実在感が無かった。しかし大量破壊兵器云々は戦争の口実臭かったし、フセインの圧政もマスコミの宣伝空騒ぎかも知れないし、自衛隊の派遣には詭弁と割り切れないものを感じ、ブッシュ追従の姿勢が見え見えで腹立たしく思ったものだ。
あの人質事件にしても「自己責任」というバッシングよりも、こんな若い人たちがボランティア活動をしているなんて!という驚きと、むしろ世界に誇るべき若者ではないかと思った。….彼女は語る「私の命はあの時に止まってしまったのだ」。
そうイラクの友人は彼女にこう言ったそうだ「あなたは目と耳だけでなく、体でイラクの痛みを知ったのだ」と。彼女の強さはそこにあるのだろう。イラク報告会はアメリカ、香港、台湾、そして日本で600回以上、支援と調整のためイラクをはじめヨルダンなど近隣国への渡航は30回近く、報告会で寄せられたカンパによる支援総額は5年間で3660万円を越えたという。そして「日本は憲法9条で戦争は放棄しても、戦争のサポートはいいのか?」とイラクの人に問われたという。人道支援という名目で自衛隊が派遣され、航空自衛隊の活動は大半が米軍など多国籍軍への兵員・物資の補給であった事実。…ぼくたちはどこかで戦争に加担していたのだ….。
いま「イラク戦争の検証を求める」活動が広がっている。でもぼくに何ができるのだろうか? まず知ること、目を閉じないこと、耳を塞がないこと、そして考えること。目を覆いたくなるような残虐な写真もあった。だが爽やかな気持ちが流れる報告会だった。
●高遠 菜穂子(たかとお なほこ)1970年北海道千歳市生まれ。麗澤大学外国学部卒。2000年より、インド、タイ、カンボジアの孤児院、エイズホスピスを手伝う。03年イラク初入国以来NGOと共に、病院調査、医薬品 運搬、学校建設・ストリートチルドレンの自立支援に関わる。04年4月17日、4回目のイラク入 国時に、ファルージャ近郊でイラク武装グループに拘束される。現在は、難民・国内避難民のサポート、医療支援なドのプロジェクトをイラク人と ともにすすめている。イラクホープネット・メンバー、イラク戦争の検証を求めるネットワーク呼びかけ人